【開催レポート】AI×デザイナーのキャリアと未来 (グラフィック編)X DESIGNERS CAREER FES vol.4

公開日:2025/9/1

イベント概要

2025年8月2日(土)、デザイナーのキャリアをテーマにしたイベント「X DESIGNERS CAREER FES(通称:XDCF)」第4弾を開催しました。

今回は初の試みとして、ゲストをお招きし、パネルディスカッション形式でトークセッションを実施。これまで以上に“リアルな声”に触れられる機会となりました。

vol.4のテーマ:「Vol.4 〜AI×デザイナーのキャリアと未来(グラフィック編)」

近年、デザイン業界でも生成AIを活用する場面が増えてきたと言われています。

それに伴い、働き方にも変化が生まれ、「これからのキャリアをどう考えるべきか」と悩む場面もあるかもしれません。

今回は、実際に現場で活躍しているデザイナーの皆さんが、AIとの関わりや感じていることについて語り合いました。

ゲストの紹介

Character designer / Illustrator

北沢 直樹

独自の世界観で描くキャラクターと、かわいいに特化したイラストが得意。

アーティスト/タレントのキャラクター制作、「ONE PIECE」「攻殻機動隊S.A.C」などIPキャラのデフォルメワーク、またゲーム「真型メダロット」では全キャラクターのデザインを担当。

テレビ番組、新聞をはじめとしたメディア系のイラストレーション、ロゴデザインも多数。

Adobe MAX 2023 キーノート出演

Adobe Community Evangelist 2025

著書『Photoshop & Illustrator × Adobe Firefly “プロの現場”で使えるテクニック』(マイナビ出版)

北沢直樹 (著), コネクリ (著), タマケン (著), パパ (著)

公式サイト:https://naokikitazawa.com/

X:https://x.com/naoki_kitazawa

Instagram:https://www.instagram.com/naoki_kitazawa/

Tiktok:https://www.tiktok.com/@naoki_kitazawa

Setsunacreation LLC CEO / AICU Japan CxO

藤吉 香帆

ビデオグラファー出身のクリエイティブディレクター

広告会社でプロモーション領域のプランニングを経験したのち独立。

独立後は事業会社への動画クリエイティブ支援を中心に、現在はコミュニケーションの設計において手段が目的にならないように、最新技術を積極的に取り入れながら必要最低限で正しく伝わるコミュニケーションの設計に取り組んでいる。

Art Director/Designer

コネクリ

ウェブデザイナーとしてキャリアをスタートして、スマートフォンの台頭によりUI/UX・ゲームデザインを担当、現在はインハウス寄りのアートディレクター兼デザイナー。

社内外のディレクション・ワイヤー設計・デザイン・コーディングを行う。

自社、受託ともにウェブ・アプリ・グラフィック・ゲームの実績多数。

個人サイトや各種SNSにてPhotoshopやIllustrator、Fireflyの作例を発信中!

個人としての仕事は、

など。

公式サイト:https://connecre.com/

X:https://x.com/connecre_

Youtube:https://www.youtube.com/@connecre

Instagram:https://www.instagram.com/connecre_/

Tiktok:https://www.tiktok.com/@naoki_kitazawa

ViViViT BOOST Career Advisor

高橋 駿介

Web/IT/ゲーム業界のクリエイター専門の人材エージェントです。

人材業界一筋のキャリア、マイナビクリエイターでトップセールス・マネージャーを経験後、現在はViViViT BOOSTにてプレイングマネージャーをしています。

採用のことなら、企業の課題も、クリエイターのキャリアも、お気軽にご相談ください。

公式サイト:https://vivivit.co.jp/

X:https://x.com/vivivit_jp

Instagram:https://www.instagram.com/connecre_/

MC

DESIGNER / PROGRAMMER

ささぴよ

デザイナーでもありプログラマーでもある何でも屋さん。踊ることもあるが、基本的にイベントではMCをしている事が多い。

興味の範囲が広いので、色々な話をする場に呼ばれがち。

トークテーマ

  1. あなたの“AIとの出会い”は?

  2. 今、実務でAI使ってる?どう使ってる?

  3. 「AIと一緒に創る」って、どんな感覚?

  4. 非デザイナーやクライアントにAIをどう説明する?

  5. AI時代に求められる“デザイナーの力”とは?

  6. 採用側から見て「AIを使えるデザイナー」ってどう見える?

  7. これからのキャリア、どう描いてる?

  8. AI時代における“自分の価値”の見つけ方・伝え方

  9. 就活生・若手に伝えたい、「AIとの付き合い方」

AIをどう使い、どう活かしていくのか。現場の実践例からキャリア観、価値の見つけ方まで、9つのテーマを通して見えてきた“クリエイターとAIの今”をダイジェストでお届けします。

テーマ1|あなたの“AIとの出会い”は?

印象的なAIとの出会いをそれぞれ語ってくれました。

北沢さんは、Adobe Fireflyで200体のモンスターを生成した経験からスタート。チープでかわいい初期の出力が、逆に好みだったと語ります。

藤吉さんは大学院でAIについて学んだ経験があり、「どう動いているか」を意識しながら実用にも活用中。

コネクリさんはPhotoshopの「生成塗りつぶし」に衝撃を受けてから生成AIにハマったとのこと。

高橋さんは『ブレードランナー』が原体験。今では履歴書の添削や議事録作成にもAIを活用しているそうです。

テーマ2|今、実務でAI使ってる?どう使ってる?

コネクリさんは、Photoshopの生成機能で画像補正をしたり、ChatGPTにバナー構成の壁打ちをしてもらったりと、日常的にAIを取り入れています。

藤吉さんは、画像のABテストや動画編集、コピーの言い換えなど幅広く活用。「主役じゃなく、裏方の頼れる存在」と表現しました。

北沢さんは業務では慎重にしつつ、個人制作では構図づくりの参考やLINEスタンプ制作の出発点として活用。

高橋さんは議事録やスプレッドシートの自動化など事務作業に活かし、キャリア領域でもAIによる書類スコア化の動きが広がっていると紹介しました。

テーマ3|「AIと一緒に創る」って、どんな感覚?

AIは“ちょっと頼れる相棒”のような存在。

北沢さんは、Fireflyでキャラ制作に挑戦しながら「細かな表情までは伝わらないけど、仕事が楽になる仲間」と語ります。

藤吉さんはChatGPTを“リサーチやアイデア出しの相棒”として使い、「プロンプトの相談もAIとする」とのこと。

コネクリさんは「AIは素材、自分が調理する」スタンスで、発想の土台に活用。

高橋さんは事務作業や議事録整理を任せるなど、実務の中で頼れる存在としてフル活用していました。

テーマ4|非デザイナーやクライアントにAIをどう説明する?

クライアントや非デザイナーにAIの話をする時は、まず“相手のルールを確認する”のが大事。

藤吉さんは、ポリシー次第で使い方を調整していて、「禁止なら人力で対応するよ」という柔軟なスタンス。

北沢さんはIP案件が多く、AIが使えないケースも多いため、期待値が高すぎると逆に苦労することも。

高橋さんは、UI/UX職を中心に「AIって使えますか?」という会話が増えてきたと話し、企業も求職者もAIへの関心が高まっている現状が見えてきました。

テーマ5|AI時代に求められる“デザイナー(クリエイター)の力”とは?

AIの登場で大事なのは、「何を良しとするか」を自分で判断する力。

藤吉さんは、日本語まわりのデザインや情報整理はまだAIが苦手な分野だとし、人の審美眼や目的意識の重要性を強調。

北沢さんは「AIに飲まれないために、自分の軸が必要」と語り、AIをアシスタントとして活用するスタンス。

コネクリさんは「AIは材料、調理は人」と表現し、言語化やコミュニケーション力も今後の鍵だと話しました。

高橋さんは、若手こそ“考えを伝える力”を伸ばすべきだと伝えてくださいました。

テーマ6|採用側から見て「AIを使えるデザイナー」ってどう見える?

現時点では「AIスキル」が必須条件になることは少ないものの、特にUI/UXやWeb分野では注目度が上がっているとのこと。

高橋さんによれば、直前の面談で「どのくらいAIを使えるか」を代表が確認するケースも増えてきており、今まさに変化のフェーズ。AIを“業務の質やスピードを上げる手段”として使いこなしている人材は、ポジティブに評価されやすいそうです。

採用側としても、効率化だけでなく、AIを活かした成果をどう見せられるかが大切になっていきそうです。

テーマ7|これからのキャリア(クリエイター)、どう描いてる?

AIの進化を前提に、それぞれが自分らしいキャリアの描き方を模索中。

北沢さんは、自分に合った“アシスタントAI”と組んで創作する未来を思い描きつつ、子ども向けのAI教育にも取り組んでいます。

藤吉さんは「偏った人生こそクリエイティブの源」と語り、AIが登場しても“誰かの運命の出会いを作る”という軸はブレないスタンス。

コネクリさんは最初こそ不安を感じていたものの、今では「できることが増えた実感」とともに、キャリアを再設計する前向きなチャンスと捉えていました。

テーマ8|AI時代における“自分の価値”の見つけ方・伝え方

AIを使いこなす上で大切なのは、自分の“らしさ”や“軸”を持つこと。

北沢さんは「AIで作っても、自分のテイストに合っていれば“自分の作品”になる」と語り、長年培った感覚が判断軸になっていると話します。

藤吉さんは「人間は偏った人生を生きてきたからこそ、その経験が武器になる」と、過去の好きや体験にこそ価値があると強調。

コネクリさんは、「AIが平均点を出せる時代だからこそ、プロとしては“個性”がないと厳しい」と、マネジメント・プロフェッショナル双方の視点で“人間ならでは”の価値を見つける重要性を語りました。

テーマ9|就活生・若手に伝えたい、「AIとの付き合い方」

AIを“構えすぎずに自然と使う”ことが、これからのスタンダード。

北沢さんは「LINEやメールと同じように、普通に使える状態」が理想と語り、藤吉さんは「まずは自分で使ってみて、失敗から学ぶ姿勢が大事」と、判断力を養う大切さを伝えてくれました。

コネクリさんは「ゼロから作る時代から、“選んで再構築する力”が問われる時代に変わってきた」とし、基礎力を持ったうえでAIを活かす重要性を語ります。

高橋さんは「AI時代こそ言語化力が必須」と話し、プロンプト作成やチーム共有、就活の場でも“自分の考えを伝える力”が武器になると締めくくりました。

まとめ

AIが当たり前になっていくこれからの時代。

4人の話から共通して見えてきたのは、「AIを特別視しないこと」と「人にしかできない力を磨くこと」。

参加者たちはメモを取りながら真剣に耳を傾け、「プロンプトをどう工夫したらうまく使えるか?」といった具体的な質問も飛び出しました。

実践的な活用法を知り、「自分ならどう使えるか」を考えるきっかけになったようです。

キャリアにつなげたいという前向きな思いも感じる時間でした。

10月にVol.5開催予定!

次回のVol.5では、Discordをつかってオンラインで開催できるワークショップを計画中です!

オンラインで行う事で、自宅や職場から、あるいは東京近郊以外のエリアからも参加してもらえるような企画を用意する予定です!お楽しみに!

また、XDCFコミュニティでは、Discordを活用しながら、イベント情報の共有やキャリアに関する情報交換を行っています。

「次回の企画が気になる」「イベントの雰囲気をもっと知りたい」という方は、ぜひ事前にDiscordにご参加ください!

今後は、

イベントの事前資料

登壇者のスライド

コミュニティ限定のお知らせ

などを、Discordメンバー限定で公開していく予定です。

「ちょっと気になる」「ほかのデザイナーとつながってみたい」

そんな方も大歓迎!

少しでも興味があれば、ぜひ気軽にご参加ください!

https://discord.gg/vmjvwF9R

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📣ゲストからのお知らせ

■北沢さん

Photoshop & Illustrator × Adobe Firefly “プロの現場”で使えるテクニック https://www.amazon.co.jp/dp/B0DJS1TKTT 

■ViViViTさん主催のイベント「KYOTO CREATIVE COLLECTION 2025」https://www.vivivit.com/events/creative-collection/kyoto-2025

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