【告知】「これも写真?@KG+2026」── f∞ studioが問う、写真の境界線

公開日:2026/5/1

今日は、個人的に参加しているリサーチコレクティブのご案内です。

KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)に合わせて2年連続でGWにワークショップを開催してきた f∞ studio が、今年はついに展示というかたちで「写真」の境界線を可視化します。会場は京都・下京区のGOOD TIME COFFEE、 KG+2026 のプログラムとして開催。

KG+とは

KG+は、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭との連携・同時開催される公募型のアートフェスティバルです。京都市内各所で開催され、新進アーティストや自主企画による展示が市内のギャラリー・カフェ・町家などに一斉に立ち上がり、KYOTOGRAPHIEと合わせて巡ると、京都の街全体が写真祭の会場になっているような体験ができます。

f∞ studioは、その KG+2026 の参加プログラムのひとつとして展示を行います。

f∞ studioのこれまで ── 企業プログラム発、有志で続くコレクティブへ

f∞ studioは、もともと 2023年にある企業の社内プログラムとして渋谷でスタートした取り組みです。「未来のみたい」を探索するビジョンプロトタイピング活動として、5回の連続ワークショップを通じて約30名の参加者が「写真の周縁」をプロトタイプし、最終的に都内での展示として結実しました。

企業プログラムとしての公式な活動期間を終えた後も、当時のメンバーを中心とする 有志のアート・リサーチ・コレクティブ として活動を継続しています。直近2年は、KYOTOGRAPHIEの開催に合わせて毎年GWに京都でワークショップを実施。参加者と「これも写真?」と感じたものを持ち寄り、Pan-graphyという概念を実践的に育ててきました。

今年は3年目にして、これらの蓄積をはじめて「展示」というかたちに再構成します。

"Pan-graphy" ── 写真の定義を拡張する

f∞ studioは、カメラの絞りを無限大(f∞)にするように、既存の枠組みを外してあらゆる現象にピントを合わせる活動を続けてきました。

人類史上、これほど「写真」が溢れる時代はありません。それでいて、その定義はかつてないほど曖昧になっています。スマホで撮ったあの瞬間、AIが生成した一枚、撮らなかった景色の記憶──どこまでが「写真」なんでしょうか?

私たちが提唱する "Pan-graphy(パングラフィ)" は、この問いに対するひとつのアプローチです。「光の定着」というカメラの伝統的な定義を超えて、生活時間の痕跡を閉じ込めた「ゴミ袋」や、音を想起・生成させる再生装置としての「楽譜」、さらには不在による記憶の想起に至るまで──物理的な像の有無に関わらず、「記録」や「想起」などの変換機能を持つあらゆる事象を包含する概念です。

過去のワークショップでも、参加者から「日焼け」「影送り」「経年劣化した石のコースター」など、思いもよらない"Pan-graphy"が次々と提示されてきました。

投票データで「境界線」を物理的に可視化する

本展は、これまでのワークショップと専用アプリを通じて世界中から集まった"Pan-graphy"──つまり「これも写真?」という問いそのもの──を、ひとつの空間に再構成するものです。

最大の特徴は、ユーザーの投票データに基づいて作品配置を決めていること。「これも写真?」という問いへの賛否率を座標軸として作品を配置することで、揺らぎ続ける定義の境界線が、文字通り目に見えるかたちで空間に立ち現れます。鑑賞者は、無数の他者の視線が交差するその場所で、「写真」という現象そのものを問い直すことになります。

連動アプリ「Pangraphy」も公開中

展示と連動する専用アプリ Pangraphy もApp Storeで公開しました。身の回りで「これも写真?」と感じたものを撮影・タグ付けして投稿できる仕組みです。投稿はそのまま展示の座標データへ反映されていくので、会場に足を運ぶ前にぜひダウンロードしてみてください。

Pangraphy(App Store)

開催情報

Is This Also Photography? ──「写真」の境界線を可視化する

項目

内容

会場

GOOD TIME COFFEE
(〒600-8364 京都府京都市下京区突抜二丁目357)
google map 

会期

2026年5月4日(月・祝)〜 5月17日(日)

時間

9:00 - 17:00(会期中無休)

入場

無料

kgplus 公式 展示ページ(f∞ studio)

初日5/4は1日在廊しています

初日の5月4日(月・祝)は1日在廊予定です。展示の話、Pan-graphyの話、もちろん写真とは関係ない話でも構いません。GOOD TIME COFFEEのコーヒー片手に、お茶しに遊びに来てもらえたら嬉しいです。

KYOTOGRAPHIE / kgplus巡りのルートに、ぜひ組み込んでみてください。京都でお会いしましょう。

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